徹底反復シリーズの第一歩となる、「徹底反復漢字プリント」を出版したのが今からちょうど十年前。そこから始まった徹底反復シリーズは、この十年で日本の小学生のほぼ同じ数である７００万部を使っていただくことができました。読者の並びに学習者のみなさんの応援に感謝しております。

この徹底反復シリーズは、学力低下問題に対応して、その内容を進化させてきました。そして十年目の今年３月８日に新たに苦手克服をテーマとして、計算分野の「くりあがりくりさがり」「かけ算わり算」「小数」「分数」の４冊を刊行しました。

子どものやる気や集中力を育てるには、やってよかったと思う学習経験を積み上げることです。そして、そのためには苦手を克服させることによって、学習効率を高めることです。３０分の学習で１時間分とも思える学習効果を感じることができれば、やる気も集中力も伸びるのです。

この苦手克服のためには、子どものつまずきを明らかにし、そこの克服のために学習をするのが一番です。今回のドリルはそうした子どものつまずきを克服させるためのドリルです。

しかし、苦手を克服するのは簡単ではありません。そこで、同じ問題を繰り返すという徹底反復の手法を使っています。さらに今回から、私はこの苦手克服の具体的方法をユーチューブで配信することにしました。

すでに、アップしてありますので、ユーチューブにアクセスして、苦手克服陰山ドリルで検索してください。ドリル活用のポイントや学習のポイントを見ることができます。
私は、今後こうして映像配信を通じて、私の教材の活用や学習のポイントを、読者や子どもたちとの双方向で伝えていきたいと思います。

陰山英男