陰山ブログ

今年は、どんな年になるか。

今年は、どんな年になるか。いつもお正月にはそれが話題になります。

さて私にとって今年は、どんな年になるでしょうか。

それを考えると、ひとつはっきりと考えていることがあります。それは、本格的教育用パソコンの元年にすること。ここ三十年ばかり、パソコンの教育への活用にはさまざまな挑戦がありました。

私もいろいろと挑戦しました。

特に土堂小学校の校長時代には、全学級に電子黒板の配備し、従来になかった学習方法を一般化させました。そしてその学習環境は立命館小学校に引き継がれ、そこを起点に全国に普及しました。麻生政権下の学校ニューディール政策の波に乗り、当時の橋下府知事の支援により、大阪府の電子黒板の普及率は全国最下位からほぼトップに躍り出るということにもなりました。

パソコン活用にはローマ字の理解が必要ですが、土堂小学校では子どもたちの確実なタイピング能力の獲得のために、小学校2年生からローマ字によるタイピングを指導し、ほとんどの子が大人顔負けのタイピング能力を身につけました。それが反映する形で、指導要領では、今までローマ字は四年生の指導だったのが、高学年の英語学習のこともあり、三年生になりました。

ただ、私にとって、もっとも重要なのはそこにはありません。私がもっとも重視してきたのはパソコンの手書き能力、つまり紙と鉛筆のように扱えるパソコンが出て来てくれることです。

まだ十分ではありませんが、かなりいい感じのパソコンが出てきました。

今年はそれを生かした新しい学習システムを作ってみたいと思います。

陰山英男

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