みなさん、あけましておめでとうございます。
さて、昨年は10月に大阪府の教育委員を拝命してから、当初の予定とは違い、時間がまったくなくなり、思うようにこのサイトも効果的に活かすことができず残念でした。それでも、12月には英語のDSソフトが発売され好評ですし、また「娘が東大に入った本当の理由」という、今までとは違ったプライベ-トな内容の本も多くの人に読まれ、とりあえずいい形で締めくくれたのはよかったと思います。
しかし、今年はこのサイトを活かし、みなさんの願いを受け止め、子どもたちが伸び、多くの人がこの国に生きる幸福感のようなものを感じられるようにしていきたいと考えています。そのためには、少し仕事を精選し、クオリティの高いものにしていきたいと思います。
昨年秋からは、FM東京で「陰山英男のヒュ-マン・ラボ」というラジオ番組も始めました。この番組も正月より、大阪や愛知でも放送が始まりました。ありがたいことです。さらにこの関連で、セキスイハイムと私の共同で子どもが伸びる家のプロデュ-ス、『子どもが賢く伸びる家作り』も始まります。すでに何回も企画のため議論をしています。私の名前貸しのようなものではなく、本格的な監修です。
そうなると、私は実にいろいろとやっているように見えるかもしれません。でも、自分の中では、あくまでひとつの線上にしかないのです。むしろ私は、子どもが伸びる要因を、単に学校や授業の在り方だけに限定していることの方が、問題だと考えているのです。
かつて、学力は家庭で伸びると主張する私を、公立小学校の校長をやっていることから「税金泥棒」と罵った教育雑誌がありました。しかし、今や生活習慣が学力向上の第一の要因であることが、かなりはっきりしてきました。事実が間違った認識を改めてくれるのです。
今、教育委員をやったり、ラジオ番組をやったり、家作りをやったり、小学生や大学生に授業をするだけでなくなっているので、人によっては余計なことをやっていると見られるかもしれません。しかし、私は子どもを伸ばすためには何でもやるという方針でやっているとむしろ必然的にこうなってきたというのが自分の思いなのです。
私は学力向上と生活習慣の関係のように、時間がたって、私のやっていることがひとつの成果になってきたとき、やがて理解されると思っています。ですから、重要なのは思い切ってやること。批判が出ることを気にして、中途半端な思いでやることにならないよう、しっかりやりたいと思います。
ただ、それでも一気に仕事が広がってきた感じがしますので、精選しながら、事実をひとつひとつ作り上げるよう努力し、そのクオリティが下がらないよう注意したいと考えています。
さあ、今年もみなさんがんばりましょう。
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