書籍・出版物一覧
発売日 | 2013年3月15日 |
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価格 | 525円(税込) ※価格は発売当時のものです |
著者 | 陰山英男 |
判型 | B5判 |
ページ数 | 96頁 |
出版社 | 小学館 |
ISBコード | 9784091053435 |
文章題を解くということは、文章を式や単位による「算数の言葉」に変換することです。問題文を読み、内容を図や絵でイメージ化し、その図や絵をもとに「算数の言葉」に置き換える。そうした3段階の作業を、てきぱきこなせるようになる練習が必要です。
40年ほど昔の算数の教科書を見ると、子ども自身で文章をイメージ化する練習が、授業でしっかり行われていたことがわかります。それが「線分図をかく練習」です。しかし現在の教科書では、子ども自身で線分図をかく学習単元はありません。今の子どもたちが文章題をニガテとする一因はここにあると考えています。
文章を読んですぐ式を立てようとするのが今の子どもたちの特徴です。「合わせていくつ」「残りはいくつ」といった単純な問題は何とかこなせても、「はじめの数はいくつ」「増えた数、減った数はいくつ」といった問題ではつまずきます。
私は文章題の授業で、まず徹底的に「問題文を線分図に表す」指導を行いました。そして線分図をもとに式をたてるとき、式にも単位をつけることを徹底しました。そうすることで数と数の関係性がわかりやすくなり、多くの子どもたちが文章題のニガテを克服したのです。教科書ではいまだに式に単位がつけられていないのは不思議な話です。
本書では冒頭で、数式を線分図に表す練習を徹底的に行い、問題文をイメージ化するコツを習得します。各学習単元では、線分図をもとにした図解を行い、問題では式に単位をつけることで、数と数の関係をわかりやすくしています。
文章題は実は簡単です。本書に取り組んでいただければ、お子さまにはそのことを実感していただけるはずです。
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