前回のブログにも少し触れましたが、精神科医の和田秀樹さんが監修されている、緑鐵受験指導ゼミナールと協力して、地方の公立高校でも頑張れば東大に入れるという、ドラゴン桜の地方高校編のような取り組みを行ってきました。相手方の高校にも配慮し、高校名は伏せますが、東京大学・京都大学・大阪大学・岡山大学・鳥取大学などの合格実績が出てきています。
私は、その緑鐵受験指導ゼミナールの通信教育を非常に評価しています。なぜかと言うと、一般の通信教育というのは、カリキュラムを中心にして、“こういう問題が出るからこれをしよう”というものが多いのに対し、和田さんの通信教育というのは、実際に東大の学生を講師として採用し、彼らの実際の経験に基づきながら、生徒一人ひとりの力をどう高めるのか、という能力主義に立って指導している点が良いと感じています。
私の分野である初等教育とはまた別の分野の、入試の話ということで、「なぜそんな話をするの?」と思われるかもしれませんが、実は重要なことなのです。
日本の学校教育は、指導要領を学習計画のように活用し、その枠組みにそって授業をするように教師は考えています。しかし、私にとって指導要領というのは、目標なのです。ですから、その課題をこなすためには子どもにどのような力をつけるかというように、子ども一人ひとりの能力や可能性を伸ばすことを重視しているのです。
つまり教育課程中心の指導ではなく、子どもの能力中心の指導なのです。こうした違いは、学校に限らず、塾などにもあります。私は、個々人の能力を伸ばすことが必要であり、個別指導が大事といってもその視点がなければ成功しないと考えているのです。
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